For the beginner　-繁殖初心者のために-

mixiでも同じテーマで講座を開いています。

子犬を産ませたい理由
愛犬を購入したペットショップで子が産まれたら買い取りしますと声をかけられる ブリーダーから買うときに繁殖を薦められた 獣医師に相談したらＧＯサインが出た 犬に詳しい人に相談したら出産はメリットが大きいと聞いた 知人の繁殖販売経験を聞いて 命の尊さを実体験できる 最も可愛い時期の子犬の短期間の世話 子犬を譲渡することは我が子を嫁に出す心境が味わえる 見た目の可愛らしさはもちろんのこと、性格も申し分ないので子犬を望む人が周囲にいる 家族同然の愛犬なのでさらに家族を増やしてあげ、幸せに暮らしたい 女として生まれたので出産を体験させてあげたい 男として生まれたので性体験をしてこそ一人前になる ブリーダーも「注意しても病気を持った犬の誕生は防げない」と言った どんな障害を背負って生まれてもきちんと世話をする覚悟がある
間違いだらけ
2017年現在は「子犬買い取り」は違法になる可能性が高まりました 基本的に繁殖を薦めるブリーダーは育種家ではないので要注意 獣医師の犬の繁殖に関する知識は素人飼い主となんら変わりはありません 出産で命を落とすヒトや犬をゼロにすることは、たぶん今世紀中でも不可能です 商売する気はなくても結果的に子犬販売の形をとると違法になる可能性が高まりました 命の尊さを感じる機会は他にもいろいろあります 最も可愛い時期の子犬の短期間の世話を望むのは殺処分される犬がゼロになってからにしませんか？ 子犬を譲渡することは我が子を嫁に出す心境が味わえる人は擬人化に要注意。人生が薄っぺらくなりますから 子犬を望む人が周囲にいる→ほとんどのケースで犬種への冒涜が起きています 家族を増やし幸せに暮らしたい→いつか終わらせますよね？飼いきれないから 女として生まれたので→過度な擬人化は止めましょう 男として生まれたので→過度な擬人化は止めましょう 注意しても病気を持った犬の誕生は防げない→そのセリフを吐く業者の9割は不勉強と言えるかもしれません どんな障害を背負って生まれてもきちんと世話をする覚悟がある→思い上がるなバカめ

育種家と繁殖販売業者
育種家だけが本来の意味の「犬のブリーダー」なのですが。 なぜか「犬を殖やす人」「子犬を産ませて商売をする人」を総じて自他共にブリーダーと呼ぶのが日本のおかしな特徴です。 けっこうな数の自称ブリーダーと実際に会ったり話したりした管理人の経験をまとめると、 一般にブリーダーとされる人々の大半がバックヤードブリーダーとパピーミルでした。
繁殖の知識・産婆の技術
犬の「繁殖」は飼い犬に交配をさせた時点でスタート。ゴールはその繁殖で生まれた子犬が命を終えた時です。 その時の子犬がまた子を産んだ（孫）なら、孫犬が命を終えるまであなたのおこなった繁殖は続いているのです。 たとえ子犬や孫犬たちの行く先が不明でも。 犬は自然には増えないのですから当然ですよね。 産婆の技術とは妊娠犬の散歩の制限や新生仔のへその緒の処理の仕方など、繁殖ではなく分娩時に必要とされる知恵一般です。 「繁殖に必要な知識」における「産婆の技術分野」は全体の1%程度にしか重要な問題ではないのですが。 どの点に比重を置くかは人それぞれでも、解剖学と遺伝学さえあやふやな自称ブリーダーが山ほどいます。 それ以前に犬種特性と個体の性格と社会性の有無の区別をつけられない自称ブリーダーだらけなのです。 本当のことです。
◎本ページの文章を引用・転載する場合はURLを表示したほうがいいと思います。このテの話題は油断すると面倒な揉め事に発展しやすいので。 また本ページへのリンクはご自由におこなって下さい。どちらも連絡不要です。