犬の遺伝性疾患・先天性疾患 一覧 



DOG Genetic disorder

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犬種別遺伝性疾患(07年度登録頭数順) 1位ダックスフント 2位チワワ 3位プードル 4位ヨークシャーテリア 5位ポメラニアン



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我が国を含む先進諸国でよく研究されている犬の遺伝性疾患と遺伝的な形質が2017年9月現在で707種。
苦しんで命を終える犬。
この世に誕生した瞬間にあの世に旅立つ犬。
不自由なからだで懸命に飼い主の愛情に答えようとする犬。
遺伝子情報をまるで読み取れず子を産ませる飼い主。
遺伝の病気と疑いつつ増殖を止められない繁殖者。

犬の遺伝病は必ずしも重症になる病気ばかりではありません
※少ないけれど手術などの治療で完治できる遺伝病もあります。病気は治療で治りますが遺伝子の治療はできず、子に遺伝します。

命に別状の無い軽い症状ならいいのでは?
なんて考えは、犬の立場になってみたらとてもヒドイことです。
遺伝病には親と子の症状に大きな差がある病気もあります。
ある遺伝性の病気を発症した親がそれなりに元気だからと言って
その子も軽く済むとは絶対に言いきれないですし、個々で症状が変わって当然です。

ほんのちょっとの愛犬の“個性”を
本当にただの個性なのか病的な問題があるのか判別できる機会があまりにも少ないのです。
獣医師の中には飼い主に余計な負担を与えないため言葉を濁したりする人もいれば
何が遺伝性疾患なのかをよく知らない人もいます。本当にいます。


犬はヒトを恨みません。
犬は自然には増えません。
犬の遺伝病を蔓延させたのも人間なら、正しく操作するのも人間だけです。


犬の遺伝性疾患を正しくコントロールする方法を学びましょう。
私たち一般の飼い主にできることをしましょう。
まずは情報の共有からです。

たまに考えの足りない獣医師などに影響されてか「犬の遺伝性疾患を無くそう」みたいなことを平気で言う人がいますが、
声高に排除を唱えることで遺伝病を発症する犬を増やしているのに、いったい何になるのかまるで気付いていず、非常に邪魔です。
遺伝病を“出した”繁殖者やショップが“事実を隠す風潮”をわざわざ作っているのですから。保護の世界以外でも不勉強は似非愛護。
過去も未来も必要なのは、重症発症のリスクコントロール、それは繁殖の段階でのみ可能です。
「犬の遺伝性疾患の因子を無くそう」だともっとバカで救いようがありません。
生命舐めすぎですから。




分類 当サイトでの略称 主 な 症 状 備考
筋骨格系及び結合組織疾患 犬の体が安定した「カタチ」を保っているのは骨格を形成する骨と、筋肉、腱、靭帯、関節、軟骨、その他の結合組織から構成される筋骨格系の働きによる。結合組織とは体中の組織を支えて臓器の位置保持に役立っている。
筋骨格系の病気に共通した主症状は痛み
大きく症状が出るものほど治療法は簡単に見つからなくなる
眼科疾患 犬の遺伝性疾患の中でもっとも数多く知られているのが眼疾患。不快感や痛みとともに失明に至るものが比率的に多い。 治療法が無いものが多い
内分泌・代謝疾患 体が機能良く動くために食物のエネルギーを分解したり運んだりで様々に役立てたり、不要になった物質を排出する機能を代謝という。物質代謝が正常に働かない先天性の代謝異常は体にとって好ましくない状態が続く。知名度が高く代表的な疾患は糖尿病。 食事療法、薬剤療法
免疫機構の障害 免疫機構とは 外部からの異物の侵入に対して生体が応答し、再度その異物が侵入した場合にその害から逃れるために生体が備えている機構の総称。 あまり予後は良くない
先天性奇形・染色体異常 四肢の爪の数や尾の長短など目で確認できるものより、新生子犬の内臓の数や形状や質にトラブルがあると「自然死」「突然死」などと考えがちである。 普通治療法は無い
腎尿路(生殖器)系疾患 他にも言えることだが取替の利かない腎臓周辺の病気は確実な治療法が整備されていない場合がほとんどだ。 結晶や結石では予後は良いものもある。腎臓疾患なら食事療法が主だが対症療法である。
血液疾患 国内でvWD病の遺伝子検査がいち早く始められたことも手伝って、血液の病気は一度出血したら二度と止まらないもののような印象を受けている人間が多いように感じる。通常よりほんの少しだけ出血時間が長い程度の遺伝病もある。 対症療法
皮膚疾患 大まかには皮膚や爪や毛にトラブルがある状態。原因は様々で、免疫機能や内分泌の不具合が脱毛や皮膚の炎症やできものなどを作ることが多い。肌そのものには異常が無いケースでもシャンプー剤の変更を獣医師より勧められるケースもままある。 重度な皮膚疾患は安楽死を視野に入れるケースさえある
脳神経系疾患 脳と神経が非常に複雑なメカニズムで成り立っていることはヒトと同様。主症状はわりと誰でも知っているふらつきや麻痺や震え、通常動くはずの部分が動かないことやてんかん発作など。 犬はヒトのような脳血管障害はさほど見られないが先天性の脳神経系の病気は基本的に大変予後が悪い。







OMIA〇〜〇のページはこのサイトの病名を翻訳しています
・OMIA Online Mendelian Inheritance in Animals シドニー大学データベース (英語)
http://omia.angis.org.au/

SiriusDog〇〜〇のページはこのサイトの病名を翻訳しています ※当サイト内のページの完成度は低いのでOMIA翻訳のほうをご利用ください。
・Sirius Dog.com 犬の遺伝性疾患のガイド (英語)
http://siriusdog.com



以下Webサイトは病気の解説・症状の理解の参考にしました

・Canine Inherited Disorders Database プリンスエドワードアイランド大学 イヌ科動物の遺伝病データベース(英語)
http://www.upei.ca/cidd/
・NCBI 米国立バイオテクノロジー情報センター Dog genome resouce (英語)
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/genome/guide/dog/
・オックスフォード大学 Journal of Heredity(英語)
https://academic.oup.com/jhered

・難病情報センター
http://www.nanbyou.or.jp/
・マイメド
http://mymed.jp/




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っていうか獣医師の資格保持者がこれ(犬の遺伝病の一覧紹介など)やってください。2006年に作り始めて10年、当時も今も日本語のこういうサイトはほとんど見当たりません。
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ページ作成 2006年12月  最終更新 2017年9月