| 犬種別遺伝性疾患(07年度登録頭数順) | 1位ダックスフント | 2位チワワ | 3位プードル | 4位ヨークシャーテリア | 5位ポメラニアン | 
|---|
| 38 | 60 | 114 | 83 | 6 | 35 | 22 | 30 | 58 | 85 | 79 | 23 | 35 | 15 | 24 | 
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 形質 | 血管・血液 | 脳神経 | 筋骨格・結合組織 | 呼吸器 | 循環器 | 消化器 | 腎尿路 | 先天奇形 | 内分泌・代謝 | 眼・耳・鼻 | 腫瘍 | 皮膚 | アレルギー・免疫 | その他 | 
| その他分類しにくかったもの 24 | 
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| 通番 | 疾 患 名 | 主 な 症 状 | 備 考 | 遺伝形態 | 主な該当犬種 | 
|---|---|---|---|---|---|
| 53 | Athletic performance アスレチックパフォーマンス | 運動性能 | 主にそり競技に関連する能力、短距離と長距離それぞれに強い遺伝に関すること | unknown | そり犬など | 
| 58 | Attention deficit hyperactivity disorder 注意欠陥多動性障害 | 行動障害 | ADHD | unknown | Gシェパ、ハスキー | 
| 62 | Beta blocker response in heart failure 心不全におけるベータ遮断薬の応答 | 薬の効き目に関する研究 | 主に心不全の治療に用いる交感神経β受容体遮断薬が作用する、遺伝子の候補へのアプローチ | unknown | * | 
| 193 | Eclampsia 子癇 | 授乳中のメスの高血圧、痙攣や意識障害などの中枢神経症状 | 以前はカルシウム不足あるいはカルシウムとリンの比率など妊娠期からの食事の栄養面に問題のある授乳中のメスがおちいる四肢麻痺と考えられていた。産褥テタニー。 子癇は症候群であり病態の本質は子癇前症(妊娠中毒症)である。子癇前症とは妊娠高血圧症候群に蛋白尿が合併した状態を言い、これが重症化して痙攣や意識障害などの中枢神経症状が起きた場合に子癇と呼ぶ | unknown | 主に小型犬、多胎時 | 
| 208 | Endotoxin shock エンドトキシン・ショック | ショック状態 | 菌体内毒素。微生物の感染が体内の血液中に及び、侵入したグラム陰性菌が壊れ、グラム陰性菌の細胞壁にあるエンドトキシン(内毒素)という物質が多量に放出され、生体の免疫反応が亢進した際におちいるショック状態 | * | * | 
| 234 | Fragile site 脆弱部 | 様々 | 染色体上の脆く弱い部分。切断、転座、増幅、欠失などが起こりやすい部位 | * | * | 
| 284 | Heat tolerance 暑さ耐性 | * | * | 不明 | そり犬 | 
| 285 | Height, HMGA2 associated body size variation HMGA2関連 体型 | 病気ではない | 10番染色体の領域は最も高いレベルの遺伝的分化を有する。体重と耳の形状に大きく関連するSNPを同定 | 多因子 | 多 | 
| 314 | Hydrops foetalis 胎子水腫 | 体液が体内に過剰に蓄積、胎児浮腫 | 通常は生存不可能 | unknown | パピヨン、ボステリ、ブル、狆 | 
| 318 | Hyperekplexia (Startle disease) グリシン受容体の変異による過剰驚愕症 | 不意をつく音や接触などによる筋痙攣、筋硬直、転倒、呼吸困難 | Gene: SLC6A5 過剰驚愕症。俗にびっくり病。抑制性神経伝達に関与するグリシンの受容体や輸送体の遺伝子変異によりグリシン作動性抑制神経の低下からシナプス伝達が障害される | AR | Iウルフハウンド、ラブ | 
| 399 | Malignant hyperthermia 悪性高熱 | 外見上健康なのに全身麻酔中に高熱・頻脈・筋肉の硬直・代謝性アシドーシスの漸進的増加などにより不整脈、横紋筋融解症、腎不全、急死にいたる | Gene: RYR1 全身麻酔の偶発症の一つ。全身麻酔に使用される薬によって発症。薬が骨格筋において強烈で制御できない酸化的代謝を引き起こし、これが体の酸素供給および二酸化炭素の除去の能力を超え、体温が制御できなくなり、適切な処置が行われないと最終的には血液循環が崩壊し死亡する。診断する前に死亡してしまう例が多いためその犬の死因も血縁犬との遺伝的関係も不明のまま | 常染色体性 ヒトではAD | 多 | 
| 424 | Multidrug resistance 1 多剤耐性 1 | イベルメクチン系の薬を投与することで以下の神経症状が出ることもある。運動失調、振戦、けいれん、流涎、徐脈、散瞳、、昏睡、呼吸停止 | Gene: ABCB1 別名イベルメクチン不耐症or過敏症。牧羊犬系は遺伝子検査アリ | AR | コリーなど牧羊犬、シルケン、ロングウィペット | 
| 428 | Multiple anomalies *複数の異常 | 口蓋裂、多指症、合指症、脛骨腓骨の短縮、脊椎側弯などが一度に現れる | 染色体異常による奇形症候群のような状態を指すようだ。ダブルマールのオーストラリアンシェパードの記述あり | X-linked | Aシェパ | 
| 463 | Necrosis of digits つま先の壊死 | 四肢の先が壊死する | 血管(抹消動脈か)が急激に閉塞することで血が通わなくなる部分が壊死を起こす。アテローム性動脈硬化が原因なこともある | 常染色体性、unknown | セッター、ポインター | 
| 474 | Nervous 神経質 | 臆病、シャイ、落ちつきのない | 神経質で臆病な性質の遺伝率は高いとされている(一説には50%)。(馬など犬以外の動物でも遺伝しやすい) オゥシーレスキュープロジェクトさま「ブリーダーさんへのメッセージ(遺伝病=先天性疾患と近親交配)」 | unknown | * | 
| 505 | Obesity 肥満 | 原因遺伝子の欠如と食欲増進・体重増加の関連性 | プロオピオメラノコルチン(POMC)遺伝子の決失。POMCは主に下垂体で産生されるポリペプチド前駆体 | 多因子 | ラブ、フラット | 
| 516 | Orchitis 精巣炎 | オス犬の片方または両方の精巣の炎症、不快感のため座りたがらない | 炎症は陰嚢まで延長する事もある。精子の生産に影響を及ぼすこともある | 常染色体性、unknown | * | 
| 547 | Periodic Fever Syndrome 周期性発熱症候群 | 2〜3週ごとの周期的な発熱、消化管の通過障害、痛みを伴う赤い発疹、筋肉痛、歯肉の腫脹 | Genes: HAS2 最も重い合併症はアミロイドーシス。別名家族性シャーペイ熱、遺伝性皮膚ムチン沈着症。※家族性地中海熱 | AR | Cシャーペイ | 
| 580 | Priapism 持続性勃起症 | 痛みを伴う勃起が続く状態 | 発情刺激が無く数時間異常勃起した状態。陰茎動脈が陰茎の海綿体内に破れて大量の血液が陰茎内に流入、陰茎静脈がふさがるなどで起きる。会陰部打撲・外傷や血液の病気や糖尿病が原因となることもあるが非虚血性持続勃起症のようだ | 常染色体性、unknown | * | 
| 603 | Recombination hotspots 組換えホットスポット | 遺伝子組換えの置きやすい箇所 | * | 単一遺伝子、unknown | * | 
| 652 | Stereotypes 常同行動 | * | * | unknown | * | 
| 653 | Stereotypical hypersociability *** | * | * | unknown | * | 
| 658 | Sudden death 突然死 | これといった兆候が見当たらないのに突然死亡する状態 | * | unknown | * | 
| 670 | Telomere length テロメアの長さ | * | テロメアとは染色体の末端にある保護構造で、細胞分裂のたびに擦り減っていくもの。品種の寿命と関連があるのではと研究されている | unknown | * |